
最近では観光地などで着物の装いを楽しむ人が増えており、現代風のパステル調の着こなしはもちろん、レトロモダンで個性的な雰囲気のコーディネートも人気です。そこで今回は、着物をレトロモダンに着こなすポイントを紹介します。着物や帯の選び方のほか、その他のおすすめアイテムについても詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
まずはアンティーク調の着物を選ぼう
着物でレトロモダンな装いを再現するには、まずはアンティーク調の着物を選ぶことが重要です。ひとくちにアンティーク調と言ってもさまざまなデザインがありますが、選び方のポイントを押さえておくことで、昔ながらの風合いを感じさせながらもおしゃれでレトロな雰囲気を演出できます。
ここでは、アンティーク調の着物を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
アンティーク調の柄を選ぶ
着物にはさまざまな種類の柄がありますが、アンティーク調でレトロ感を感じさせる着物は昔ながらの花柄が代表的です。梅・椿・桜などの柄が主流であり、柄の配置や大きさによっても見た目の雰囲気が異なります。また、花柄以外には幾何学模様や亀甲文なども人気です。よりレトロな印象を全面に出したい場合には、花柄であればリアルな絵柄よりも家紋のようなスタイルのものを選択したり、幾何学模様であれば線が太いものを選んだりするとよいでしょう。
柄のサイズ感にも注目
着物のアンティーク感やモダンな雰囲気を強調したい人には、柄が大ぶりなものを選ぶのがおすすめです。細かな花柄には繊細な美しさがありますが、大胆で大ぶりな花柄はよりインパクトがあり、昔ながらの着物のよさを感じられます。はっきりとした色合いを選ぶのもポイント
着物の装いでアンティーク調かつレトロな雰囲気を出すには、全体のカラーにもこだわりましょう。基本的にははっきりとした濃い色がおすすめであり、深めの赤色や青色、黒色、からし色、深緑色などが人気です。一方、淡いパステルカラーは現代風で柔らかい印象が強くなるため、レトロモダンな着こなしには不向きといえるでしょう。
帯締めや半襟もレトロモダンな着こなしに欠かせない
アンティーク調の着物をレトロモダンに着こなすには、帯や帯締め、半襟などの選び方も重要なポイントです。ここでは、レトロモダンな雰囲気づくりに欠かせない帯・帯締め・半襟の選び方について詳しく解説します。帯のデザインで全体の印象が大きく変わる
着物の装いは着物そのもののデザインはもちろん、組み合わせる帯のデザインによっても全体の雰囲気が大きく変わります。たとえば、アンティーク調の大ぶりな柄がついた着物には、あえて柄物の帯を合わせるのもおすすめです。柄と柄で全体がまとまらないのではと考える人もいますが、花柄の着物には幾何学模様の帯、反対に幾何学模様の着物には花柄の帯などの異なる柄を組み合わせることで、レトロ感を出しつつ帯で全体の印象を引き締められます。
また、着物と反対色の帯を選んでおしゃれさを演出したり、落ち着いた濃い色の帯を選んでシック・クラシカルな雰囲気を出したりするのもよいでしょう。
帯締め・帯揚げの選び方
着物を着る際は無地の帯締め・帯揚げを使用するのが通常です。しかし、レトロで個性的な着こなしを目指す場合は、柄物や異素材のものをアクセントとして取り入れるのもひとつの手です。差し色としてビビッドカラーを選んだり、ドット柄・チェック柄などを取り入れたりするのもよいでしょう。また、通常使われる素材ではなく、レースやオーガンジーなどを使ったアイテムを選ぶとさらに個性派な着こなしが叶うでしょう。